靱公園の桜

今年は3月が雨がちで冷えた日が多かったせいか、29日にそろそろかなと公園に足を運んでも、まだ桜は咲いていませんでした。(3月30日に大阪に開花宣言がでました)

昨年の投稿をみたら3月20日の時点で近所の靫公園の桜が咲き始めていたようです。

昭和生まれの自分としては、桜の開花は3月終わりから4月にかけてだよなぁ、となんとなく感じていました。そうだ!「理科年表」を見てみよう、ということで調べたらやはり確実に開花日は早くなっていました。(カレンダーと暦に関心があって購入していたのです…)

ゆっくりに感じますが確実に温暖化しています

言語の本質、ハッカーと画家

「ゆる言語学ラジオ」という著名なポッドキャスト番組があります。内容があまりに秀逸で面白く、兄弟番組的の「ゆるコンピューター科学ラジオ」とあわせて、しょっちゅう聴くコンテンツとなりました。言語学に何の興味もなかった自分でさえ継続して聞き込んでしまうという素晴らしい構成のラジオです。
こちらで強力にプッシュされていた書籍がこちら。

この本、とても読みやすく書かれているのですが、内容はめっちゃ重たい。

最近、あちらこちらで生成AIについていろんな情報が氾濫しているのですが、この本を読むと「AIがつくった、良くできた文章」と、人がいちから書き起こした文章の違いは何なんだろう?ということについて考えてしまうのです。もちろん答えどころかヒントすら私ごときが出せるわけではないのですが。

ちまたでは経営に生成AIを使わないと勿体ない、的なことが喧伝されています。業務効率化や繰り返し作業といった単純作業をAIへと代替することには何のためらいもありません。しかしクリエイティブ領域で生成AIを使うことについて、どういうスタンスでいるべきなのか、腹落ちする解がまだみつかりません。
この問いに自分なりの納得感を得るためにはここ数年いろいろと試行錯誤しようと思っているのですが、その考え方の軸となるような本になると思います。

ところで全然上記内容とは関係ないのですが、ゆるコンピューター科学ラジオで最近プッシュされていた本がこちら。

ずいぶん前の2005年に発刊された本で、当時読んでめちゃくちゃ面白かったことを思いださせてくれました。「ハッカーと画家」ってタイトルからして格好良い。もう一度読んでみようと本棚から取り出したところです。

GPマーク普及準大賞

印刷物の環境ラベルにはFSC森林認証をはじめいろいろとありますが、最近お客様からGP(グリーンプリンティング)マークがリクエストされることが増えました。
日本印刷産業連合会が定めた、環境負荷を減らした所定のつくりかたをした印刷物にGPマークが付与できるというものです。
さほど有名ではなかったこのマークも、印刷業界をあげて積極的にアピールすることでポピュラーになってきました。

昨年の10月のことですが、このGPマークを積極的に推進している会社ですよ、ということで賞をいただくことができました。
「2023年GPマーク普及準大賞」というものです。賞をもらうために環境負荷の低減をアピールしているわけではないのですが、なんであれ当社営業の取組みが評価されるのは嬉しいことです。

小山薫堂さんがPR大使を長年されていました

仕事おさめ

2023年も終わりました。
ながかったコロナ禍も明けて・・気づいたら印刷や紙の需要はどんどんと減ってきているそうです。
けれども、前回のお話のように紙や本ってやっぱりいいよねーって話も耳にするようになった気がします。

つい先日、こんな記事を見つけてびっくり。素敵なお話です。
ぼく本屋。店内にめちゃくちゃ人いる。本がすごい勢いで売れてく。世界からスマホが消えたと思うくらい売れてく。紙の本のターンがきた感じがする! - Togetter

実は紙と印刷にはさらに掘り起こせる深みや楽しさ、まだ発見されていない役割があるんじゃないかな、と思っています。
それを私たちの小さな工場でコツコツと試行錯誤を重ねながら、世の中に問う!っていうと大層なので、ノックする程度に世間様にお伺いを立てていきたいと思います。

写真は今年の仕事を終えた製本現場。ほんとうにお疲れ様でした。

クリスマス明けの手紙

先日、クリスマス明けに素敵な封筒に入った手紙が届きました。
おそらくは筆ペンで書かれた縦書きの筆致、これは高知の西村さんからのものとすぐわかります。

西村さんは少し年下の高知の印刷会社の素敵な経営者。
いつも何かと印刷について教えてもらったり相談させてもらっているという関係です。

つい先日の話です
インターン中の専門学生が
製本に何より夢中で
最終日に涙ながらのの発表
これには思わずもらい泣き
デジタルネイティブ世代だからこそ
紙への価値親が全く違って新しい
こんな感覚で一緒に創っていきたい

何ともすてきなお話。
すてきなお話をすてきな封筒と便箋、手書きで!
慌ただしい年末にめっちゃハッピーな気持ちにさせてくれました。
西村さんご本人にお許しを得て掲載してます。西村さんありがとう!

カレンダーシーズンを終えて

半年ぶりの投稿。

秋から忙しくしていたカレンダーの受注も12月の2週目には落ち着いてきます。
この年末のカレンダー商売について少し。おそらく大半の印刷会社がカレンダー会社さんへ既成カレンダーに名入れ印刷をお発注、それを仕入れてお客様に販売する、という流れ。これはこれで当社も毎年続いているのですが、10年ほど前に、自社の印刷工場でも小ロットだったらカレンダーを作れるよね、ということでネット限定でカレンダー販売を始めました。
当初、数種類のプラケースに立てるタイプの卓上カレンダーを販売するだけだったのが、今は壁掛けカレンダーやリング製本、壁掛け、日めくりカレンダー、3ヶ月カレンダーとどんどん商品が拡がってきています。
形状もデザインもさまざま、暦もいろいろ、お客様それぞれのこだわりや用途、要望を聞くことができて、とても面白い商材だと感じます。

いつのまにか、私自身も世の中の紙製カレンダーが大好きな人間になってしまいました。
紙も印刷も製本もそれぞれがすでに素敵なのに、それがひとつに合体してる。さらには歴史や暦もとっても奥深い。けれど、全く新しいものも創り出せる。それを社内のみんなで作り上げられるという幸せ。
まだまだ小さな商売ですが、楽しく成長させていきたいと思います。

写真は台湾の街角の食堂での日めくりカレンダー。中華圏では街の食堂、商店、あげくはタクシーの運転席まで、あらゆるところで目にするので楽しいです。