業種不況

1ヶ月以上も更新を怠っていました。
・人にみられることを前提とした文章を書くことはむずかしい。
・なにごとも継続することは簡単ではない。
以上、ふたつも理由があるので仕方がないかと自分を甘やかしていました。
あらためて自分のダメ人間さがいやになります。


雑感を。
この1ヶ月ちょっとの間に、アメリカ発の金融問題がいろいろと火を噴いています。
もともと大阪って景気が悪いよねーという話が長く続いていたところに、さらに世界レベルでの不景気がかぶさるように来襲するのかとおもうとウンザリしてしまうのですが。
こんなときはお客さんを訪ねていろいろとお話をする中で仕事のヒントをいただくにかぎる、と積極的に会社の外にでるように意識しています。

お客さんの企業を訪問していると、もちろん多くの会社では「材料価格があがって大変だ」などの不況節が聞こえてくるのですが、なかには規模とは関係なく「創業以来の最高益です」てな元気ハツラツな会社もあります。

調子の良い会社ってどんな業種?どんな会社?と自問自答したときにひとつの傾向があるような気が。
それは「業種の枠にかんたんに当てはまらない会社」です。
抽象的な言い方ですが、「いかにも『○○業』です」とひとくくりに出来ないところがそういう会社の共通点。

もともと「○○業」という枠組み(たとえば新聞の株価欄の分類)がながーく続いてきて、いまでもそれが残っているのですが、元気な会社はその枠組みとはまったく違うサービス領域を築いていらっしゃる。
だけれども一方で、そういう会社の経営者のひとたちとお話しすると「いや、うちは○○屋だから」ともともとそこの会社のオリジンの事業は強く意識しているひとが多いような。

そういう人たちに学んで思うこと。
当社は今では印刷にからむビジネスはもちろんのこと、ウェブやデータベースを利用してサービス提供、みたいなことも当たり前にやっているけれども、傍らでは製本スタッフは本づくりに日夜いそしんでます。
その原点みたいなところはたぶん「軽オフ(軽オフセット印刷の略。業界用語)」と呼ばれるところかなぁと考えています。ウェブもやるけれども、軽オフ屋。
かつての軽オフ印刷は、当時押しも押されぬ主流の印刷技法である活版印刷に対して値段も安いし品質もまぁそれなり、みたいなちょっと?なニュアンスがあったらしいのですが、それでもお客様には大きく支持された時代があったから今日の当社がある。例えば文字を扱うことに長けていたり、納期対応力が強かったりというお客さんからみてのアドバンテージがそこには存在していた筈です。

そういうオリジンは大事にしなきゃなと思います。ちょっと矛盾した話になりますが、オリジンは大事にしながらちょっとずつ変わっていく。「うちは軽オフ屋です」の"軽"の部分、印刷機ではなくって、機動力だとか頭の柔らかさ、いい意味での腰の軽さ、みたいな意識でいきたいなと思っています。

本当に雑記になってしまいました。ここまでおつきあいいただき感謝です。