仕事がら、本を読むというとビジネス書ばっかりになってしまうのですが、年に何冊かはビジネスとは全く関係のないものも読みます。
今年はのっけから、個人的に大当たりの本に出会いました。手にして大興奮のまま一気に読了。
「深夜特急」を読んでいないひとにはどうってことのない本ですが、もしあなたが「深夜特急」を読んだことがあれば極めておすすめ。筆者が「深夜特急」の旅について自ら初めて深く語った一冊。
私はこれを読んで、ページをめくるごとに高校生、当時17歳の頃の自分を思い出し、当時の自分と対話をしている気分にさせられました。
本書にも出てきますが、この「深夜特急」を読んで人生の方向転換をした人がかなりいるらしく、私もそのひとりなのだなぁと認識しました。「深夜特急」が自分の人生のそれまでの流れを少し変えたのだなと。
大学卒業時に中国、チベット、ネパールとわざわざしんどい陸路で旅をしたり、アメリカをバスや電車で横断したり、ということをして、それによって海外での生活というものが怖く無くなりました。(それまでは怖かった)その後も新卒時の就職先では海外勤務を希望して2年間インドネシアで、それも現地の人の家の一室に住ませてもらうというやや変わった体験しました。インドネシアでのさまざまな体験が、いまの自分につながっています。
こういった人生の流れのきっかけになったのがこの「深夜特急」です。
若い頃はよかったなぁとか普段はあまり思わないのですが、初めてひとりで海外に行ったときのように、見るものすべてが刺激的かつ緊張感満載の「未経験という財産」を手にして旅をすることはもうできないのだなぁと少しセンチになってしまいました。
また時間があるときに「深夜特急」を再読してみようと思います。
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永遠の青春の書
沢木作品の中で唯一手元に残した本です