国民皆マスク

新型インフルエンザの流行と共にマスクをした方々が急増しています。

新聞によるとマスクが爆発的に売れ在庫がないらしく、前回の石油ショックトイレットペーパー買いだめ騒動を知らない私には、こういう日用品が底をつく、という状況自体を目新しく感じます。ネットオークションではマスクが高額な金額で取引、というのもあるらしい。けれども、それより前に思うのは、こういうときに小売店が買い手の足下を見て、法外な価格でマスクを売りつけたりしない日本は良い国だなぁということです。

これがガソリンや食料品だったら、高くても誰も文句を言わないだろうけど、なぜマスクだと小売店は高くても定価以下で販売するのでしょうか?良心が許さない?マスコミに便乗値上げとたたかれるのが怖いから?

「100年に1度の不況」と「周りの人ほぼ全員マスク」という一生のうちに何度も経験できないことが一気にやってきて興味深い今日この頃です。写真は昨日の伊丹空港


ところで現在閉校中の学校の先生が言ってました。「国もこれで毒性の強いインフルエンザが発生したときの訓練ができたのだから、来週はいくら感染が治まっていなくても学校は再開だよ」と。もうこの騒ぎ過ぎは「訓練」だから仕方ない、と諦めたような口ぶりでした。

今のところ誰も死んでいないのにこれだけ大規模に騒げる日本人は、あまり昔と変わっていないのかも。
個人的に話をすると、みんな「ちょっとヒステリックに騒ぎすぎだよね」と言うのだけれども、一応周囲の目もあるから皆さんマスクは所持。(もちろん私も)

神戸市が発熱外来以外での患者受け入れを始めたそうで、現実に即した素晴らしい対応だと思いました。医療現場の人がいま一番大変なのだなぁと思います。