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水都大阪

先日終わってしまいましたが、大阪では「水都大阪2009」というイベントが約2ヶ月間行われていました。

当社も中之島からは歩いて数分という立地もあり、何度かこのイベントへは足を運びました。

有名どころでは数週間の間、八軒屋浜に浮かび続けた巨大アヒル。


なんでアヒルなのかはわかりませんが、この期間はいろんな人と「アヒルみた?」という会話が弾みました。




最終日10月12日には、同じ八軒屋浜で新作能が演じられました。
山本能楽堂が主催で、大阪は淀川をテーマにした「水の輪」という作品です。

都会のど真ん中、天満橋駅の前、それも水の上に能舞台を作って演じるという凄いシチュエーションでした。
作品は、汚れてしまった淀川を水の精や川鳥たちが美しく蘇らせる、的なストーリーで、川鳥は大阪の子供たちが演じて可愛らしく、最後には平松市長が客席から立ち上がり「尽きせぬ水こそ、めでたけれー」と謡っておられたりと、舞台のおもしろさももちろんなのですが、川辺の涼しい風の中に周囲全体が素敵な調和をみせて、なんとも堪らない時間でありました。

チケットを買った人以外にも、客席の後ろの高いところから黒山の人だかりが食い入るように舞台を見入っていたのが印象的です。
なんと3000人もの人がこの舞台をみていたそうな。
伝統芸能も、見せ方や場所を工夫するだけで、これだけの関心を呼ぶのだなあと。

大阪が元気がないなどいろいろ言われますが、東京との対立軸で大阪を語るのではなく、自然や伝統的なコンテンツ、歴史ある街そのものを上手に使いながら新しいものを取り入れたりして、(お金をあまりかけずとも)いつもどこかで文化的な催しが行われている街になれば、まだまだ独自の魅力はいっぱいあるのだなと感じるイベントでした。
通天閣、たこ焼きといったステレオタイプ的大阪とは違った魅力を、地元住民として再発見した次第です。