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工場見学

[工場]
ちかごろ、当社の印刷工場をご覧に来られる方が増えたような気がします。
製版プレートのサプライヤーであるアグフア・ゲバルトさんや印刷機械メーカーのハイデルベルグ・ジャパンさんが、「工場をみせてあげてください」と彼らのお客さん=同業の印刷会社の方々を連れてきてくれるのです。

まだそんな胸を張れるようなポジションには至ってないなとも思うのですが、自分たちの工場を良くしよう!と一生懸命頑張っている中で、こうやって第三者からの評価をいただけるのは有難いことです。サプライヤーさんからみれば当社は印刷や加工の機械設備を上手に使っているユーザー、と思っていただいているのかもしれません。


印刷会社を顧客にしている(いわゆる下請け)印刷会社なら、工場を見せることはメリットにつながるかもしれません。「この印刷会社はすごい!」となれば、同業者さんから新しく仕事が舞い込むことも期待できます。
しかし当社はどちらかというと、印刷物のエンドユーザーにあたる企業や団体のお客さまが中心なので、その確率は低いのです。それよりかは、日々の営業活動では同業者とはライバル関係になることのほうが多いかもしれません。なので、そんなライバルになりうる印刷会社に工場を見せる=手の内をみせるような必要があるのか?と考えたこともあります。


しかし、考えを改めるようにしました。私自身、今でもよく同業者さんの工場に行って多く学ばせていただいております。眼を見張るような素晴らしい工場って全国を見渡せばいくつもあるんですよね。こちらとかこちらとかこちらとか。外観、内部の見た目、従業員さんの意識の高さ、機械の清掃具合や使われ方、作業の流れに至るまで、それはそれは美しい。
で、自分ばっかりがそういった優れたよそ様から学んでおきながら、ちゃっかり自分のところは秘密主義っていうのも単純に「やなやつ」ですよね。
だいたい、自分たち自身はまだまだ改善できるし伸びしろがある、と思っているのだから、秘密にするもなにもないよね、という考え方もあります。なので、最終的にはまぁいいか、と思うようになりました。(あ、もちろん工場見学をするときは、NDA守秘義務契約を結んでいるお客さまやプライバシーマーク関連の仕事は露出しないようかなり気を遣っております。)


工場見学に来られる方は現場の責任者から印刷会社の経営者まで印刷のプロばかりです。いわば先生が向こうからやってきていただけると考えたら、こんなありがたい話はないですよね。
そのうえで、見学に来てくださった方には必ず「当社を見学してよかったところ」と「もう少しこうした方が良い工場になるんじゃないか?」というポイントを尋ねるようにしています。すると多くの方々は、遠慮がちにですが、とてもヒントになるような視点を教えて下さります。自分たちでは気づかなかった当社の良い点や、改善すべき点を教えていただけて、実にありがたいお話です。



先週末は縁あって知り合った、デザインを学ぶ学生さん5人グループが見学に来てくださりました。皆さん、大きな印刷機を見るのは初めてだそうで、喜んでくださったようです。
彼らの将来に向けて少しでもお役に立てたのであれば嬉しい限りです。


当社の工場も10年前とは比べ物にならないくらい美しく、生産性も上がりました。けれども、あくまで当社比の話。上を見ればまだまだです。工場を考えることはお客さまの手に渡る印刷物がどうあるべきか、を考えることと直結します。頑張って「良い現場づくり」を継続していきたいと思っています。