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新しい製本方法

PUR製本ができるようになりました。

弊社の手がける製本には大きくわけて二つの種類があります。
まず一つ目が中綴じ。これは二つ折りを重ねた紙を、ホチキスでとめたようなものです。
小冊子や、ページ数の少ない(大体4ページから24ページくらい)ものに使われる製本方式です。

もうひとつがくるみ綴じ製本。
いわゆる書籍、本といえばこの綴じ方がポピュラーです。
表紙を本文にぐるっと巻いて(くるんで)いるのでくるみ綴じ。

書籍の製本には古くから糸を使われていました。
けれどもこの製本方法では糸を使わず糊を使うので無線綴じ(線=糸が無い)とも呼びます。

EVAホットメルトという糊を使って製本される従来の無線綴じも、本の形に仕上げるには、コスト、強度、見栄えも十分に優れた製本方式だったのですが、本を開いたときに、しっかりとノドの部分(本の奥の部分)まで開きにくい、という難点がありました。
通常の本にするには何の問題もないのですが、例えば
・見開きの絵本
・見開きの写真集
・ノートなど、広く開いた方が使いやすいもの

などで、ページ数が多くなると一度開いても本が勝手に綴じようとする力が働きます。

今回導入された新しい製本方式、「PUR製本」はこの難点がかなり解消されています。

EVAホットメルトという糊ではなく、PUR(ポリウレタン系)ホットメルトを使うことでより開くことのできる本をつくることができます。

製本という伝統的な世界で、新しい本の作り方が開発されるというのはあまり無いことです。

このPUR製本も、見た目は従来の無線綴じと何ら変わりはありません。
けれども、「本がよりしっかり開く」という最も本質的なところに改良を施すことができるというのは素晴らしいことだと思います。
難点は、糊の性質上、数百冊以下の小ロットでは利用できないことと、EVAホットメルトにくらべて納期をいただかないといけないこと。
これについては弊社内での改善を重ねていくべき課題としています。

今後はこのPUR製本を上手に利用し、皆さんに「十分に丈夫で、かつ使いやすい本、冊子」をご提供していきたいと思います。