軽オフとか色数とか

聞くところによると、デジタル印刷機の進化に押されていわゆる軽オフセット印刷機の台数はどんどんと減少が続いているそうな。

そのうち、軽オフ?なにそれ見たことないけど?軽ってなに?ということになるのは間違いないと思う。

 


あと特色の印刷物も減っている。世の印刷物を眺めてみると、CMYKで表現されてるものが大半を占めています。印刷のコストや作業効率を考えると、出来るだけCMYKで表現するのが合理的なのは間違いないのだけど、デジタル印刷機のカラーがこれだけ溢れると、逆に特色の素敵さがより際立つ気がします。

質感の豊かな紙に、軽オフで2色の特色で作ったチラシがカッコよく、見とれてしまうことが最近ふえました。


これなら、デジタルでもなく活版印刷でもない、軽オフのオフセットと特色、という組み合わせ、もっと世にアピールしたいよな、と冒頭の話になるわけです。オフ、と名乗っている割にはそんなに高くつかないし。

 

またちょっと話はかわりますが、軽オフかデジタルかは別にして、色数が少なく、かつ格好の良い印刷物に出会うと嬉しくなります。抑制が良い具合に効いてる、という表現が適切なのかわかりませんが、そんな感じ。

下は長崎のデザイナーさんが江戸堀印刷所で作ってくださった、てぬぐいのフライヤー。ほんとにカッコイイ。ねずみ色の紙(ブンペル)に活版のスミ、白の特色とスミ(これはデジタル)。写真ではわかりにくいですが、同じスミでも活版とデジタルのスミの違いがはっきりとわかります。

 

 

f:id:okatat:20180717110202j:plain