ここ最近、横長製本とか球体写真の話ばかりでしたが、今回は印刷とはぜんぜん関係ありません。
「無限ピーマン」
お料理のレシピの名前です。名前のインパクトの強さで引きつけられました。
そもそもお料理の世界に「無限」という違和感のあるタイトルがたまりません。 無限って??宇宙の端っこってどうなってるんだろう?とか、あの考えるだけでクラクラするやつ?
何のことはない、「無限」の意味はあまりに美味しすぎて無限に食べられる、ということらしいのですが。 それがあの苦いピーマンで?
ついついホンマかいなとトライしてしまいます。 ちなみに調理の工程は超絶簡単。ほぼレンジでチンだけなメニューです。
で、その結果。
写真が下手くそなのとあんまり美味しそうに見えないのは私の腕のせいです。お許しを。
実際はかなりお手軽おいしいメニューです。だまされたと思って「無限ピーマン」で検索してみてください。あまりのポピュラーさに驚かれること必至です。
一度箸をつけると止まらないのは本当。白いご飯との名パートナーにもなれるし、お酒のアテとしてもOKな万能選手。作るたびに「もっとたくさん作っておけばよかった・・・」とも思わなくもない。
ただ、無限か?・・・。
やっぱりネーミングのインパクトの強さでかなり得をしているレシピだと思いました。この名前つけた人、ほんま偉いと思います。
ちなみにこの無限ピーマンのおかげで無限シリーズがいろいろと派生していくことに。無限キノコや無限もやしなども誕生しました。すごい。
無限シリーズ以外はすべて有限な料理なのか?と要らぬことを考えてしまいます。
料理の名前で、「おいしすぎるので、それを目の当たりにした人の行動がちょっとおかしくなる」というユーモラスな名付けをしたメニューはほかにもありますね。 ちょっと考えただけでも、
よだれ鶏(口水鶏という中華料理):よだれが出てしまうほど美味しい。これは普通か。
酒盗: 不穏な名前ですね。「盗まれたみたいに酒がなくなる」や「酒を盗みたくなるほど旨い」が語源だそうで。
佛跳牆(ぶっちょうしょう、フォーティャオチァン) 佛跳牆 - Wikipedia: これを書いているときに調べて知りました。福建料理のスープで「あまりの美味しそうな香りに修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る」からだそうです。お坊さん大丈夫か?いや、私もいちど食べてみたい。
美味しいものを食べたときに「どうして美味しいものはこんなに美味しいのだろう?」としか言えない、語彙の貧困さを痛感している私。ネーミングって大事だし、こういう名前をお料理に与えることのできるセンスは実に素敵だと思います、というお話でした。