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50年

当社の決算は9月です。
ちょうど一ヶ月前、無事49期の決算を迎えることが出来ました。
そして新しい期、50期が始まって1ヶ月が経ちます。


50期。

今までコツコツ、1年区切りを続けて50回目。


これまで会社が続いたこと、続けさせていただいたことを心から
有難いと思うとともに、これからのことを思うと身が引き締まります。

夏の節電

ご多分にもれず、大阪は今年も暑かった。8月も終わり少しホッとした気持ちです。


昨年秋に弊社は、H-UV印刷機という、UV乾燥装置を利用して刷った瞬間に印刷物が乾燥しているというタイプの印刷機を導入しました。ただでさえ、大型の印刷機を1台増設しているのに加えて、この乾燥装置が結構な電気を消費するので、今年はかなり節電するのが厳しいな−と思っていました。そこへきて今年の全国的な猛暑。


昨年はピークデマンドという、1日の電気使用量のピーク消費量を285KWに設定、これをなんとか超えないようにしましょう、ということで節電に取り組んで、見事に達成しました。ちなみに一昨年は300KW、3年前は330KW。


震災のあった2年前から節電に取り組み、

2010年:337KW
    ↓
2011年:300KW
    ↓
2012年:285KW

と順調に節電に取り組んだ効果を発揮してきました。ただ、さすがに今年は285KWは難しいかと思ったので2011年並みの300KWを目標値に。新たに設備を導入しているから、今年は無理かもなぁと思いつつ。



2年前に作った電力消費のグラフが登場、夏に入った頃に本社内全てのフロアに貼りだしてもらいました。



こうやってスタッフが毎日昨日のピーク消費を書いて消費電力を見えるようにしてくれて、そして節電に意識を高めてくれたたお陰で、この夏もなんとか目標値以内には収まりそうです。見える化すごい。
(ただ電気代自体が値上げになっているので、電気代支出ははえらいことになっているのが悲しいところ。)

高知、ペーパーメッセージ

先日、高知市の印刷会社へ見学に行きました。

その会社さん-本山印刷さん-は、本業の印刷もしっかりと営みながら、素敵な紙製品のお店、"PAPER MESSAGE"を展開されているということで、友人の友人つながりでご紹介いただいた次第。紙の雑貨販売がメインのように見えながら、個人やデザイナーさんからの印刷オーダーもしっかりと受けられているそうです。

一番驚いたのは自社のデザインから製造まで手がけたオリジナルの可愛らしい製品が沢山あったこと。言うは易しで、いくら印刷を本業であっても、これだけの数の製品を企画-デザイン-製造はなかなか出来ないことだと思うのですが、こちらはそういうハードルを持ち前の情熱でひょいと超えたところにいらっしゃる感じがします。

紙製品への愛情がたくさん感じられるお店。

高知市内に2店舗、さらには吉祥寺にもお店をお持ちだそうです。
印刷ができるということがこういう展開にも繋げられるのだというのは新鮮な驚きです。
印刷会社って、よそから見たらどこも同じように見えるのかもしれませんが、業界内にいると各社それぞれ千差万別だなと感じます・・とは言っても、その差は世の中にとってはミクロなものにしか過ぎないというのも事実。
こちらのような、ひと目で違いがわかるような社会とのつながりかた、商売のあり方もあるのだなと感心。まだまだうちもできる事が沢山あるはず。とても勉強になりました。

本と電子書籍

kindleを買いました。
本好きな周囲の方々が絶賛するので、そこまでべた褒めなら自分も、と買った次第。




キンドルペーパーホワイト


確かに良いです。思ったより読みやすいし、軽いのは助かります。どこにでも気軽に持っていけるので、本を読む量は増えそう。
金額もリアル本より安い。iphoneに入っているkindleにもダウンロードできて同期もできる、いつでも前回読み終わったところから読み始められる。メリットばっかり。

リアルな本のあり方も、この日本語たて書きで読めるkindleのデビュー以前と以降では変わっていくような気がします。このようなデバイスが今後ますます普及すれば、アナログな本の出版部数は減る方向に向かうでしょう。しかしパーソナルな出版へのハードルは電子化によって下がり、点数ベースでの出版は激増していきそう。

じゃぁアナログの本はもうダメなのかというとそうも思いません。「電子メールで手紙や年賀状が絶滅したのかというとそうではない」というのが比喩として適切かはわかりませんが、なんとなくそんな感じで本はまだ大丈夫、と思います。


kindle。本を読むには悪くないデバイスです。おそらく、テキスト主体のたて書きの本については、電子書籍との境目がなくなっていくかも。
一方で紙の本の面白いところは造本という言葉があるくらいに、色んな要素が組み合わさって一冊の本を表現できるところ。「せっかく印刷して本を作るんだったら・・」ということでもっと紙質や手ざわり、組版や装丁にこだわる人も増えそう。電子書籍の普及が、アナログの本で行う表現をもういちど進化させてゆくのかも、とも感じます。

本とウェブ

4月になりました。
当社は毎年3月が1年で一番忙しく、今はその繁忙が終わってホッと一息、というところです
この時期、当社で扱う印刷物は大学などの教育関係のお客さまから受注する、業界内では「文字もの、ページもの」と呼ばれ、モノクロのテキストが本の形に製本されているものが多くあります。

10年以上前からこういった文字中心の印刷物は、やれウェブに取って代わられるだの、電子書籍化されるだの絶滅寸前のように語られていて、その度に「ああそうか、これって今年で終わりかもね・・」と少し悲しい気分になるのですが、そうはいっても本や冊子の形の印刷物は今でもしぶとく?生き残っています。
それどころか、紙かウェブかの二者択一ではなく、逆に印刷物と電子媒体を併存させ、情報をより適切な形で流通させよう、という動きに変わりつつある風潮さえ感じます。雑な言い方になりますが「パラパラ見れるお手軽な一覧性は紙で、刻々と変わる(かもしれない)最新の情報はウェブで。」のような使い分けです。

10年前の自分は、印刷物に対してもっと急激な変化を想像していました。極端に言うと、当時印刷していたものは半減してもおかしくないんじゃないか、という位に。しかし実際は意外にその変化は緩やかで、かつ少しずつ確実に変わってきている、という印象を持ちます。



この機械、モノクロの印刷物ばっかり刷ってきて気づけばもう22歳。さすがに年ですからいろんなところが壊れたりはしますが、印刷オペレータが頑張って修理をしてくれたり、メーカーさんにメンテナンスをお願いしながら、この3月も大活躍してくれました。最新型の機械には効率では負けますが品質的にはまったく問題なし。こういう機械を大切に使っていくことも大事なことだと思っています。




よくある「紙か電子か」みたいな二元論に陥らず、それぞれその良さを適切な場所で発揮させられるような印刷会社でありたい。

ーーって書くと、ふつうの人からみたら「そんなのあたりまえじゃねーか!」となることもわかっているのですが、これが結構むずかしい。紙とインキ、製本も愛しながら、XMLcsvとも仲良く、みたいな感じです。頑張らなきゃ。

先ほど、お昼休みに近所の靭公園へぶらぶらと桜を見に行きました。
土曜日だけあって家族やカップルでお花見に来ている人たちがたくさんいました。

青空と桜と大阪科学技術館
風もなくあったかくって、素敵な週末です。

嬉しい記事が!

2週間ほど前のことです。朝日新聞に目を通していると、ある記事に目が止まりました。

記事のタイトルに「大学生、独力で教科書」とあります。

あれ?これってひょっとして・・・

と読み進めると。
そうでした。当社でお手伝いさせていただいた方の記事でした。

そもそもは約4年前、担当の女性スタッフから「未成年の大学生が教科書をつくりたい、ということで小ロットの印刷製本の相談に来られた」という報告を受けます。
もちろんその時は「ええ?教科書?文科省とやりとりして?」と半信半疑でおりました。いま思い返せば、少しでもその可能性に疑いの気持ちを抱いてしまい本当に申し訳ありません・・とお詫びしたい気持ちです。

思い起こせば最初は23部からの注文で始まりました。それからしばらくのやり取りが続き「またあの教科書の学生さんいらっしゃいましたよ!」と、担当の女性たちもだんだんと彼の挑戦に親身な気持ちを抱くようになります。
2年後にはついに文科省の検定に合格され、申請するための書類の項目を埋めるお手伝いをしたり。最初は漠然としたお話だったのがどんどんと具体性を帯びて、ついには全国の工業高校や教育委員会に送る見本誌として800部という数にまでなりました。

そして約4年の努力が実り、この春から教科書として実際に高校の授業で使われるそうです。

現役の学生が一冊の教科書を在学期間中に作り上げた、というのは教科書検定制度始まって以来の偉業だそうです。
すごいと思いませんか?
私はその道程を傍目から拝見していて、生半可な気持ちではそのモチベーションは維持できないだろうと感心しておりましたが、とうとうやり遂げてしまうとは!

一人の人間が「これをやり遂げる」と決め、動き続けて途上の困難も乗り越え前人未踏の域にまで達する、というプロセスをまざまざと見せていただき、「強い意志が成し遂げる力の大きさ、尊さ」を感じました。鳥肌モノです。
この偉業に当社とスタッフたちがすこしでも関わらせていただいたことに感謝します。

山下さん、本当におめでとうございます!