2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

退色の実験・インキ&トナー編

退色の実験、インキ&トナーについての結論です。 オフセット印刷用のインキは耐候性が弱い。赤はほぼ完全に消える。 デジタル印刷のトナーはオフセットインキに比べると色あせは少ない。 リコーのトナー(C7210用)よりゼロックス製イリデッセの方が強い。 …

退色の実験・紙編

先日書いた、1年弱にわたる退色の試験でわかったこと。 紙編です。 ユポ(合成紙)はけっこう強い。 ライメックス(ストーンペーパー)は弱い。 乾いたお煎餅みたいにパリパリになって、ボロボロと崩れていきます。屋外の使用は厳しい。 片面PP(ポリプロピ…

夏の掃除

6月だというのに連日すごい暑さです。 東電管内は電力逼迫がえらいことになっているようで。熱中症予防のためにはエアコンも必須だろうし、あたりまえに電気を使えるありがたさを痛感します。何もないことを祈るばかり。当社は5月から6月にかけて、エアコン…

あれから1年

印刷したものが太陽光にさらされたり、雨にあたったりすると色があせることを退色、褪色といいます。どっちの漢字も「たいしょく」と読んで、意味は同じだそうです。昨年の夏に、社屋に貼りだしていたものがえらく色あせているのを見て、印刷を生業にしてい…

両面機とのお別れ

先週の土曜のことです。 「軽オフセットの両面機」というA3の紙面に、表裏の両面を同時に印刷するタイプの印刷機を搬出しました。軽オフと呼ばれる印刷機で、数十年にもわたって「軽印刷業界」というモノクロ印刷、文字主体の印刷物を得意にする業界を支えて…

調色機のメンテナンス

特色という、標準色にない、カスタムで指定された色のインキをつくる際、調色という作業を行います。 以前は職人さんが経験をいかしインキ調合を計算して練り合わせていたのですが、現在は品質のばらつきをなくすためコンピューター調色機を使うようになりま…