本とウェブ

4月になりました。
当社は毎年3月が1年で一番忙しく、今はその繁忙が終わってホッと一息、というところです
この時期、当社で扱う印刷物は大学などの教育関係のお客さまから受注する、業界内では「文字もの、ページもの」と呼ばれ、モノクロのテキストが本の形に製本されているものが多くあります。

10年以上前からこういった文字中心の印刷物は、やれウェブに取って代わられるだの、電子書籍化されるだの絶滅寸前のように語られていて、その度に「ああそうか、これって今年で終わりかもね・・」と少し悲しい気分になるのですが、そうはいっても本や冊子の形の印刷物は今でもしぶとく?生き残っています。
それどころか、紙かウェブかの二者択一ではなく、逆に印刷物と電子媒体を併存させ、情報をより適切な形で流通させよう、という動きに変わりつつある風潮さえ感じます。雑な言い方になりますが「パラパラ見れるお手軽な一覧性は紙で、刻々と変わる(かもしれない)最新の情報はウェブで。」のような使い分けです。

10年前の自分は、印刷物に対してもっと急激な変化を想像していました。極端に言うと、当時印刷していたものは半減してもおかしくないんじゃないか、という位に。しかし実際は意外にその変化は緩やかで、かつ少しずつ確実に変わってきている、という印象を持ちます。



この機械、モノクロの印刷物ばっかり刷ってきて気づけばもう22歳。さすがに年ですからいろんなところが壊れたりはしますが、印刷オペレータが頑張って修理をしてくれたり、メーカーさんにメンテナンスをお願いしながら、この3月も大活躍してくれました。最新型の機械には効率では負けますが品質的にはまったく問題なし。こういう機械を大切に使っていくことも大事なことだと思っています。




よくある「紙か電子か」みたいな二元論に陥らず、それぞれその良さを適切な場所で発揮させられるような印刷会社でありたい。

ーーって書くと、ふつうの人からみたら「そんなのあたりまえじゃねーか!」となることもわかっているのですが、これが結構むずかしい。紙とインキ、製本も愛しながら、XMLcsvとも仲良く、みたいな感じです。頑張らなきゃ。