両面機とのお別れ

先週の土曜のことです。
「軽オフセットの両面機」というA3の紙面に、表裏の両面を同時に印刷するタイプの印刷機を搬出しました。

軽オフと呼ばれる印刷機で、数十年にもわたって「軽印刷業界」というモノクロ印刷、文字主体の印刷物を得意にする業界を支えていたようなタイプの機械です。
当社も数年前までは2台を動かしていたのですが、それが1台になり、その最後の一台もこのたび中古機械業者さんに引き取られていった、ということです。

かつてはモノクロ小ロット、多ページの本作りは軽オフが主役でした。
約20年ほど前に、それを少し控えめに補完するように導入したのがゼロックスのデジタル印刷機です。
当時はオフセットの品質にはかなわないので、やはり主役は軽オフ。

それがだんだんとデジタル印刷機の性能が向上し、とうとうほぼすべてのモノクロ印刷をデジタルで行うようになって今回の判断となりました。

かつてお世話になって、今でも愛着のあるアナログな機械に別れを告げるのは悲しいですね。

10年前の写真です。当時は2台が元気に動いていました。


軽オフ最後の砦、片面機はまだ残っていて、特色の印刷に活躍してくれています。