入院

7月のことです、突然右目の視界に奇妙な縦線が現れました。その半透明の縦線、右を見ると少し遅れて視界についてきて、左を見ると同様に少し遅れて左についてくる。ゴミでも入ったのかなと思って目を洗い目薬を点眼しても同じ。そのうち気にならなくなって放置していたのですが、二日後、いよいよ様子が変わってきました。右の視野の下のほうが白い!あれ?これはおかしい、と眼科へ。受付で症状を軽く説明すると、受付の方が「これは急いで検査した方が良い」ということで焦りがつのります。検査の結果は網膜剥離。紹介状を書いてもらい、翌日大きな病院で検査をしてもらい、即手術と入院、となりました。
先生の話だと、まだ網膜剥離の初期ということで軽く済む、ということでしたがそれでも右目の眼球から硝子体(しょうしたい)というゲル状の液体を抜いて・・以下略です。部分麻酔だったので執刀の先生方の会話も聞こえ、「今どうなっているんだろう」と想像していたことが思い出されますが、もちろん二度としたくない体験でした。
手術も無事成功させてもらい、数日は下方向にしか顔を向けられない生活です。テレビもスマホもだめ、右目の視力はゼロ、という生活が続きまして、2週間前にようやく完治となりました。
糖尿病だったり、強い衝撃を受けたらなる病気と聞きましたが、どちらも思い当たりません。
幸運にも悪化する前の初期段階で診察してもらい手術したお陰で軽くすんだ、ということのようです。といっても本人としては視野が失われていく恐怖。当たり前に見えている自らの目、見えていること自体を有り難い、と思える貴重な体験でした。診察、治療して頂いた先生方、看護師さんらプロフェッショナルたち、そして現代医学に感謝しかありません。

大阪ドームの横の病院でした。コロナもあり入院中はお見舞いもダメなら、外出もいっさいできない生活。