前回に引き続きリアル本屋さんの話を。
お盆休み、GoToと言われても遠出は控えた方がいいかなと思い連休は自宅で過ごしました。
まとまった休みなので本をしっかり読もうと、リアル本屋さんに買い物に。
休みの日にもかかわらず、梅田の茶屋町ジュンク堂はガラガラでした。お陰さまでゆっくりと大型書店を満喫。
なぜジュンク堂かというと、この本が売っているから。
雑誌WIRED日本版の前編集長、若林恵氏が立ち上げられた黒鳥社から出た本です。
この新刊、Amazonでは売らずに特定の書店でしか販売しませんよ、というスタイルをとっていて大阪はジュンク堂で入手できるので梅田まで足を運びました。格好いい売り方だと思います。応援したい。
早速お目当てのこの本をカゴに入れて、ゆっくりとフロアと棚を巡っていると、ありましたよ素敵な本との出会いが。
このブログでも何度か書いている「デザインのひきだし」を発行しているグラフィック社からの新刊。
製本だけ!について書かれた立派な本。
- 作者:フランツィスカ・モーロック,ミリアム・ヴァスツェレフスキー
- 発売日: 2019/12/09
- メディア: 大型本
立派な装丁と充実した内容をパラパラとめくり、8,690円という価格にたじろぎながらも、これは会社のスタッフで回し読み必須と思い購入決定。
で、ほかにも何冊か本を買いレジへ。
合計1万円をゆうに超える買い物になりました。そしていつものフレーズを聞かれましたよ。
「袋は有料になります。どうされますか?カバーは巻きますか?」
はいはい、紙袋は無料にならないのは知っていますよ。
今日はちゃんと本が入るエコバッグ持参しているから大丈夫のはずだったんだけど、この「製本大全」が大型本なので、紙袋買わないと仕方がないかなーと考えながら、単行本にはカバーを巻いてもらう。
驚いたのはここから。
店員さん「1万円以上お買い上げの方には無料で宅配サービスを行っていますがいかがされますか?」
ええ?!紙袋は有料なのに、おそらく600円以上はかかるだろう宅急便はタダにしてくれるの?
念のために聞いてみました。
私「宅急便は要りません、といっても紙袋は無料になりませんよね?」
店員さん「はい、申し訳ありません」
もちろん、それとこれは別なのも理解します。けれども・・
宅急便を無料サービスしてくれる位だったら、自分で持って帰るから以前のように2枚重ねした紙袋を無料にしてくれてもよくないですか?
家に帰ってすぐ読みたいし。
結局どうしたかというと、10円の紙袋2枚重ねで20円払うのも悔しいし(せこい話ですが)、あとは屋外の摂氏35度を超える暑さと本の重さを考えて、この「製本大全」だけを宅配してもらうことにしました。残りの単行本たちは持ち帰りで。すぐ読みたいから。
もしこれが個人がやっているような書店さんだったら、「紙袋は無料にしておくよ。」となる気がします。
だって書店側にしても、宅急便より紙袋の方が安いですものね。
環境負荷もたぶん宅急便を使うよりかは紙袋をタダであげた方が低いでしょう。
杓子定規な、教条的なルールの運用ってイマイチやなぁ、納得いかないなぁと感じながら帰路についた、というお話でした。つまらない愚痴でした。すみません。
後日届いた「製本大全」です。こんなの作れるグラフィック社と津田編集長すごいです。