森林認証の更新、使う素材について

前回、社内でSDGsについて外部講師を招いて勉強会をしたと書きました。

その数日後、当社が認証取得している森林認証、FSCの更新審査がありました。
監査機関であるSGSジャパンの方が実際に来社されて、当社の場合はCoC認証(Chain of Custody)といって、加工流通過程の管理がちゃんとできているか、ということを中心にチェックしていただきました。更新は問題なく完了しました。

今回の更新を終えて感じたことなのですが、私たちが印刷に使う材料についての関心ががコロナ禍以前よりも高まっている気がします。

紙やインキ、印刷に使うプレートなどの主材料については、当社の考える基準は現時点のベストなものを提供できていると思うのですが、ひとつ頭を悩ませている問題があります。

それはPP(ポリプロピレン)フィルム。
主に表紙の保護に使う紙に貼り付けるフィルムです。印刷後の紙にフィルムを貼付することで表紙を汚れや破損から保護すると同時に、印刷に光沢を与えて見栄えがとても格好良くなる効果もあります。
本屋さんにならぶ本の表紙カバーでは、しばしばPP加工が施されています。
当社でもデジタル印刷の後加工で、それぞれ光沢が違う「グロスPP」や「マットPP」がよく使われています。

これが脱プラの流れ的に「あり得ない!」という声を耳にすることが増えてきたように思います。


最近読んだ面白い本。
www.asahipress.com


著者の佐久間裕美子さん、この本の中では言及されていませんが以前聞いたポッドキャストで、
「本にPP貼っているなんてあり得ない!」的なことをおっしゃっていました。アメリカ在住の方で、ああ、アメリカではそういう空気になっているのならば日本もそのうち・・と感じます。

ユニクロがウルトラライトダウンのリサイクルを大々的に行ったり、パタゴニアが「フリース買わないで!」と言ったり。
製造メーカーが使う材料や作り方には、これまで以上に知らないでは済まされない、となっていくと感じます。